辺野古浮桟橋きょうにも設置 市民ら資材搬入警戒


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鉄柵内の突起付き鉄板に座り込む市民ら=12日、名護市辺野古のキャンプ・シュワブ第1ゲート前

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で、沖縄防衛局は早ければ13日にも海底ボーリング調査の再開に向け、キャンプ・シュワブ沿岸部に浮桟橋を設置する方針だ。

波の状況などを見て判断するが、週内にフロート(浮具)設置作業など本格的な海上作業を再開する見通し。一方、移設に反対する市民らは12日も終日キャンプ・シュワブ第1ゲート前で抗議行動を展開。11日から続けている、埋め立てに伴うボーリング調査などに使用するとみられる重機や資材搬入への警戒を続けた。
 12日は最大で約200人の市民が集まり、沖縄防衛局が設置した蛇腹の鉄柵内にある突起付きの鉄板上に座り込んだ。昨年は鉄板上に座り込む市民らを県警機動隊が強制排除する場面もあったが、この日は衝突はなく、沖縄防衛局による海上作業も確認されなかった。
 同日午前7時半ごろ、ショベルカーを積んだ大型トラックが基地内に進入しようとしたところ、市民らが体を張って阻止した。午後からは「沖縄『建白書』を実現し未来を拓く島ぐるみ会議」のバスツアーで約110人が訪れた。最大で約200人の老若男女が鉄板上に座り込み、基地建設の中止を訴えた。