正社員希望も非正規就職多数 13年度、沖縄労働局調べ


社会
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正社員を希望する求職者の就職率

 2013年度に県内で正社員を希望した求職者の就職率は24・0%で、内訳はパートなどの非正規労働者が12・6%と正社員の11・4%を上回っていることが沖縄労働局のまとめで分かった。全国では正社員希望者のうち20・2%が正社員として就職し、非正規として就職したのは7・9%だった。

自らの意思に反して非正規労働者となる人たちが多い沖縄の実態が浮き彫りになっている。
 13年度の県内新規求職者のうち6万7432人が正社員を希望し、うち1万6157人が就職した。
 内訳は非正規が8444人、正社員7713人だった。
 男性は新規求職者の91・3%(全国83・2%)、女性は65・2%(全国56・7%)が正社員を希望している。
 男性は正社員希望の3万3648人のうち24・0%が就職し、正社員は12・7%(全国22・6%)の4273人だった。女性の正社員希望者の就職率も24・0%(3万3643人)で、正社員は10・2%(全国17・1%)の3429人。
 正社員雇用キャンペーンを県と展開中の沖縄労働局は、非正規雇用の多さについて企業側の人件費抑制の狙いのほか景気の影響なども指摘。その上で「中長期的に人材を育成しないと企業の成長にもつながらない。技能継承や顧客満足度向上のためにも正社員化を図ってほしい」(国代尚章職業安定部長)と呼び掛けている。