19日から首里駅―琉大に実験バス 平日45便、モノレール割引も


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 県は、那覇市のモノレール首里駅と西原町の琉球大キャンパスをつなぐバスの実験運行を19日から始める。モノレールとバスの乗り継ぎなど公共交通利用を促し、交通渋滞の緩和を図ることを目的とした実証実験事業で、ことし夏ごろまでをめどに「333番・首里駅琉大快速線」として運行する。

 事業は那覇バスに委託し、同社が平日1日45便運行する。首里駅から県道29号を通るルートで、琉大付属小学校など琉大内に新設する2カ所の停留所を含めた計10カ所に停車する。
 バスとモノレールを乗り継いだ際に50円の返金をする「乗り換え割引」を実施する。バスやモノレールの下車時に乗車証明書や割引券を受け取り、首里駅で返金する仕組み。県都市計画・モノレール課は「学生だけでなく一般の人の利用も想定している」と話している。
 事業について琉大側は「大学とモノレールのアクセスが悪く、キャンパス内に3千台ある駐車場も不足している」と実施を歓迎しており、「過度の車依存脱却のほか、学生の健康にもよい効果があるのではないか」と期待している。