【電子号外】浮桟橋を再設置 辺野古新基地 民意無視し強行


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 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設計画で沖縄防衛局は15日午前11時までに油防止膜を辺野古沖に設置し、浮桟橋の設置作業を始めた。浮桟橋の土台を海上に並べている。昨年11月22日に衆院選を考慮し浮桟橋などが撤去されて以来の海上作業が再開した。複数カ所でクレーン車を使い油防止膜を砂浜に下ろし、船を使い沖に広げた。浮桟橋再設置は終日かかる見込み。

 昨年11月の県知事選や12月の衆院選沖縄選挙区で辺野古移設に反対する候補が当選し、県民の新基地建設ノーの民意が重ねて示された。それにも関わらず、政府は市民の抗議行動を強制排除しながら海上作業を再開。強引に移設作業を進める姿勢を鮮明にしている。
 工事再開海域には新基地建設に反対する市民の船4隻とカヌー25挺が集結し作業をやめるように抗議。立ち入り禁止区域に進入しているとして午前10時半現在、約20人が海上保安庁のゴムボートに確保され、現場は緊迫している。
 一方、米軍キャンプ・シュワブのゲート前では未明から100人超の県民らが抗議集会や道路への座り込みを行い、県警との衝突が繰り返された。その間、80代女性が転倒して頭部を強打し、午前8時10分ごろに救急車で病院に搬送された。
英文へ→Japanese government resumes construction work of new U.S military base in the sea off Henoko