農産加工品を引き出物に 6次化でリゾ婚用14商品


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県産農作物を加工し、引き出物用に改良を加えた商品=20日、県庁

 県農林水産部は、リゾートウエディングの引き出物として、県産農産物を使った商品開発を支援し、観光と連携して県産農産物の販路拡大を図る。大量生産が難しく小口受注にならざるを得なかった生産者の弱点を、地域限定のこだわり商品へと視点を変えることで付加価値を高めて売り出す。

 県農林水産部は2011~13年、生産した原料を食品加工する農業者に対し、加工機材の整備や商品開発などの6次産業化支援事業を実施した。50商品が誕生したが、小規模経営で定期販売などが厳しく、販路拡大が課題だった。
 14年から販路拡大を目的に、年々需要が伸びているリゾートウエディングの引き出物として商品改良が始まった。14商品を厳選し、商品の容器をハート型にしたり、持ち手を付け使用後も使える容器に変えるなどの改良を加えた。
 1商品千~2500円の価格帯で、各商品に生産者の情報が入ったカードを添付した。2~3月にモニターを募集し、消費者の反応や利益率などを詳細に分析する。
 県農林水産部の営農支援課は「商品をさらに増やしたい。生産意欲向上につながるシステムを構築したい」と話した。