教諭が児童いじめ、顔に落書き 学校側、保護者会で謝罪


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【うるま】うるま市内の公立小学校に勤務する40代の教諭が昨年4月から10月までに、児童に対し、顔に落書きをしたり、「宇宙人」というあだ名を付けて呼んだりしていたことが、21日までに分かった。取材に対し学校長は「いじめの認識はあった」と説明した。市教育委員会は21日、対応について会議を開いた。学校側は同日夜、保護者に対する説明会を開き、謝罪した。

 学校によると、児童は上履きがなくなったこともあり、教諭に訴えたが教諭は対応しなかった。教諭が付けたあだ名は児童にも広がっており、学校側も事実を認識している。
 一連の事態について、学校は10月に児童の保護者からの連絡で把握。保護者と5回面談し、保護者による要望で児童はスクールカウンセラーによるカウンセリングを3度受けた。だが、4度目以降は対応してもらえなかったという。
 児童は11月中旬から、不登校の状態。教諭も直後から心身のバランスを崩したとして休職している。
 市教委は、10月10日に最初の報告を受けたと述べ「随時、学校からの報告を受けながら教諭の配置換えや教育相談、医師との話し合いを助言した」と説明した。今月19日になって初めて保護者と面談した。取材に対し、教育委員会幹部は対応の遅さを認めた。