夜景と読書、満喫 「夜の図書館」今月中の金曜夜開館


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夜景が見渡せる窓側席で読書する利用者ら=1月23日、北中城村のあやかりの杜

 【北中城】北中城村の複合施設、あやかりの杜図書館では1月から期間限定で毎週金曜日に「夜の図書館」を開館している。村内の利用者や仕事帰りの人たちに、夜景と読書が同時に楽しめる場所として喜ばれている。

 平日の通常閉館は午後8時で、図書館内の主要ライトが消えた午後8時15分から夜の図書館がオープン。
 窓側の読書席のみが点灯可能で、本を探す際は、懐中電灯を持って静かに移動する。BGMにはボサノバやジャズが流れ、バーカウンターのような雰囲気。
 夜景は、北中城の東側からキャンプ瑞慶覧、宜野湾市大山の東シナ海まで一望できる。
 この企画は、同館スタッフの「こんな図書館あったらいいな」という発想からスタート。「子ども向けの読書支援は活発だが、大人向けはあまりない。慌ただしい仕事帰りの利用者にもゆっくりと本が読める場所を提供したかった」と同館主任の與那原千晴さん。
 図書館外のロビーでは有料のホットコーヒーの提供も。「図書館という枠にとらわれずに村と連携して自由な企画を増やしていきたい」と話す。
 家族で訪れた金城花鈴さん(14)は「夕食後に家族で毎週来ている。静かで本に集中できる」と話した。夜の図書館は、1~2月の毎週金曜日。午後8時15分~同10時まで。閲覧のみ。
(中曽根香通信員)