アメラジアンスクールに国際交流基金地球市民賞


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国際交流基金の田口栄治理事(右)から賞決定通告を受け取るアメラジアンスクールのセイヤーみどり校長=4日、県庁

 全国各地で地域に根差した先導的な国際文化交流活動をしている個人・団体に送られる「国際交流基金地球市民賞」に、県から「アメラジアンスクール・イン・オキナワ」が選ばれた。県内からの同賞受賞は1999年の「琉球國祭り太鼓」以来2度目。

 宜野湾市の「アメラジアンスクール・イン・オキナワ」は1998年に設立。アメリカ人とアジア人の両親を持つアメラジアンの子どもたちに、英語と日本語で学ぶ「ダブルの教育」を提供し、現在72人の生徒が通う。
 4日、県庁で開かれた記者会見で同賞の石井幸孝選考委員長は「(同校は)素晴らしい可能性を秘めているアメラジアンの子どもたちに誇りを与え、社会や学業、仕事に歩ませている。今後日本では外国人が多くなる。将来を先見する活動で、日本のお手本になるのではないかと思う」と授賞理由を説明した。
 国際交流基金の田口栄治理事から決定通告書をもらった同校のセイヤーみどり校長・理事長は「賞に恥じないように、多様な文化を持つ子どもたちがコミュニティーや沖縄の目指す国際化、多文化共生の中で活躍できるようにしたい。皆さんが支援してよかったと思える学校にしていく」と今後の目標を語った。
 授賞式は3月4日に東京都の国際交流基金本部で開催され、賞状と副賞の200万円が贈られる。