浅場タマンの最盛期


社会
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『梅雨タマンに5月の流れ藻カーエー』
 山原の山々を彩るまっ白なイジュの花が散り始めると、浅場タマンの最盛期。周年釣れるタマンだが、5月は産卵期と、干潮でも夜の潮位が高いので、初心者でもビッグサイズが釣れる。今年のベストな潮は19日―20日、6月2日―3日前後、時刻は夕方と早朝である。大型を釣るコツは大きい餌を使う事。最低3センチ×10センチぐらいの大きさ。必釣のコツは空釣り防止(アバサーやフグ、カニなどの餌取り対策)である。
◎狂い食いする5月のカーエー
 水温が上昇し、岩から離れた藻が流れ出すころ、ビーチからヤマトビ狙いのサンマの餌の打ち込み釣りに、抱卵した大型カーエーが食いつく珍事が毎年4―5回報告される。カーエーが釣れる場所は決まっている。与根、泊赤灯、三重城、牧港、都屋、前兼久、石川、安座真、当添、浜比嘉、汀間、辺土名、本部マックスバリュ横、本部新港。本部イカダなど(参照防波堤釣入門)多いが、ポイントは正確に海底の石の横やスロープの際などピンポイントをさぐる。
◎家族で楽しむミジュン大フィーバー
 今年は遅れ気味だが、12日の宜野湾漁港でミジュン入れ食いの大フィーバー。翌日曜日も釣れていた。ほかに金武浜田漁港、南部港川漁港、馬天、当添などぽつぽつ釣れ出している。ミジュンが釣れると朝夕はスプーンでガーラ狙いのチャンスでもある。

《各地の釣果》
 ◎カップルで公園から夜釣りでタマン
 12日、宜野湾マリーナ左側の市民公園で夜釣りをした仲原春子さん、46センチのタマンを釣った。週に2回ぐらいは主人と釣行する(シーメイト)。
 ◎1カ月で10匹目、69・7センチのタマンを釣った珍福会の照屋寛友さん
 13日午前3時ごろ、読谷海岸で打ち込み釣り、連続3匹のタマンを釣った(マンモス泡瀬)。
 ◎足ぶるぶる初めて釣った62・5センチのタマン
 国際事務用品社の知念健太さんは4日、友人と2人で久高島漁港左側の防波堤で夜釣り。午後10時半にタマン、ほかにウツボ3匹、スッポ抜け4―5回の釣果(サンノリー2)。
 ◎糸満沖・岡波島で70センチの大型タマンなど4匹
 8日、夕方からマイボートで島に渡った那覇中央市場内下地商店の下地方寛さん、午前4時ごろから3時間で大型タマン4匹をゲット。餌の赤エビが落ちないようにと、16号のキスバリを使うがハリ掛かりは良いが弱いので時々折れる(マンモス糸満)。
 ◎本部山川漁港で47センチなど5匹のカーエー
 10日、今年初めてサオを出した豊里友長さん、午前2時ごろ、夜光虫の光で魚影が見えたので棚を底から50センチほど浮かせ、5匹のカーエーを釣った。3匹は抱卵していた(シーランド北谷)。
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 フィッシング沖縄社・城一人 098(933)2073 メールfishing@ii-okinawa.ne.jp

【写真説明】上から
(1)ミジュン入れ食い中、12日の宜野湾漁港
(2)夫婦仲良く、毎週釣りをする仲原春子さん
(3)1カ月でタマンを10匹釣った照屋さん
(4)初めてタマンを釣った国際事務用品社の知念さん
(5)岡波島の大型タマンと下地さん
(6)47センチのカーエーなど5匹を釣った豊里さん