野中、古賀氏、知事冷遇政権を批判 「門戸開くべき」


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 野中広務元官房長官と古賀誠元自民党幹事長が15日放送のTBS番組で、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に反対する翁長雄志知事との会談に応じない安倍晋三首相や菅義偉官房長官らの対応を批判した。

 野中氏は安倍政権の対応について「沖縄に対する差別が繰り返し行われるのかと残念でならない。絶対に許すことはできないことだ。長年にわたり基地を支えてきた県民の痛みが分からない政治だ。強く憤慨している」と語った。

 1997年に当時の比嘉鉄也名護市長が移設受け入れを表明し辞任したことなどに触れ「沖縄、特に名護の皆さんの理解が得られるようにと努力してきた一人として、翁長知事に対する官邸の処置は全く理解できない」と述べた。

 古賀氏は「野中氏の発言は本当に重い。首相も官邸もそれをしっかりくみ取り、話し合って良い方向性を見いだす努力をすべきだ。門戸を開き、国のため、沖縄県民のために、純粋で真摯(しんし)な話し合いがあっていい」と述べ、翁長県政との対話の場を設けるべきだと主張した。