2014年に沖縄地区税関が扱った関税法違反の対象となる不正薬物密輸事件が前年より7件増加した25件となったことが20日、同税関のまとめで分かった。14年の覚せい剤の摘発件数は過去5年間で最も多い5件で、粉末約0・46グラムと錠剤14錠が押収された。13年の覚せい剤の摘発件数は4件で粉末はなく錠剤39錠のみだった。
向精神薬は前年から3件増えた11件723錠(前年8件1357錠)が摘発された。大麻は4件152グラム(同4件475グラム)が押収された。
同税関によると、外国貿易船内で覚せい剤の燃えかすなど使用痕が相次いで発見され、押収量が増加した。向精神薬は米国やインドから国際郵便貨物で輸入され、摘発された。
その他の不正薬物は医療用麻薬が5件325錠(同2件160錠)だった。銃器関係は銃器1丁(同3件6丁、銃弾1発)を押収した。
同税関は「全国的にも覚せい剤の摘発件数、押収量ともに深刻な状況だ。沖縄地区税関においても引き続き厳正な取り締まりを実施したい」と強調した。