政治

米軍、シュワブゲート前の境界線引き直す

 米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設に関し、米軍キャンプ・シュワブの通称「第3ゲート」前で20日、沖縄総合事務局北部国道事務所が米軍提供施設内外の境界を示すくいを撤去しようとする動きがあった。

だが市民が強く反発したため、撤去はされなかった。さらに米軍は国道に近い地点に新たに提供区域内外の境界を示す黄色い線を引いたが、市民が塗料の乾く前に砂や草をまぶすなどして消した。
 提供施設内外の境界を示す旧沖縄開発庁が設置したくいはゲートに通じる道路の奥の両脇に設置されている。だが北部国道事務所によると数日前、沖縄防衛局の依頼を受け確認した際、法務局の公図で示される境界が現在、くいが示す地点より国道側だということが分かったという。国道事務所は20日、防衛局からくいの撤去の依頼を受けた。沖縄防衛局によると、同局は米軍側から境界線の確認を求められたという。
 公図は1963年9月に制作。北部国道事務所は「くいがなぜ今の位置にあるかは分からない。ただ防衛局の管理地内にある以上、依頼されれば撤去しなくてはならない」と話した。
 公図上の境界線とゲートの間には米軍が車止めとみられるトンブロックを設置している。現在、くいが示す地点が提供区域の境界線だとすると、トンブロックは許可を得ずに国道上に設置されたことになるため、道路交通法で禁止された「不法工作物」に該当した可能性がある。
 北部国道事務所と沖縄防衛局は19日、抗議する市民らがシュワブの別のゲート前に設置したテントを「不法工作物」と見なし撤去を求めた。
 沖縄平和運動センターの山城博治議長は「何十年も境界の間違いを放置したままということがあり得るのか。テントを撤去すればトンブロックも撤去しなくてはならないと考え、慌てて引き直したのではないか」と指摘した。