彼岸菊、出荷ピーク 県内外へ発送、大忙し


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畑から採れた菊を出荷する栽培農家=5日、太陽の花、伊江村花卉集配センター

 【伊江】電照菊の栽培が盛んな伊江村では、彼岸用などで県内外に出荷される「菊」の出荷作業の最盛期を迎えている。伊江花卉共同選花組合(太陽の花)の同出荷センターには連日、丹精込めて栽培された大菊や小菊、スプレー菊などを持ち込む栽培農家のトラックが後を絶たず、職員は選別や梱包(こんぽう)作業に追われている。

 選花組合によると、正月用の出荷時には台風による影響を受けて出荷量が前年比を下回ったものの、その後は順調に成育し、前年の同時期を上回る出荷量が見込まれるという。
 また、記録的な寒波に見舞われた本土の影響を受け、前年を上回る高値で取引されるだろうと分析する。
 新規参入の新人組合員の棚原貴光さんの畑からは、大輪の花を咲かす「太陽の灯」が持ち込まれた。
 組合員の友寄万久さん(53)は「花の出来も良く、相場も安定している」と話した。
 この時期、同センターに持ち込まれる栽培農家の出荷量は1日平均2千から5千本。同センターでは1日平均約12万本以上を出荷している。
(中川廣江通信員)