与那国、台湾交流見直しへ 陸自配備で自立策転換


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 【与那国】与那国町の外間守吉町長は10日の町議会3月定例会本会議で施政方針を発表し、2005年3月に策定した台湾との交流で島の自立を目指す「与那国・自立へのビジョン」について全面的に見直す意向を示した。

 陸上自衛隊沿岸監視部隊の配備が町づくりの大きな要素となるとして「自立に係る状況が変化し、ビジョンはおのずと見直しが不可欠」と述べた。
 2月22日に実施された与那国島への陸自沿岸監視部隊配備の賛否を問う住民投票で賛成票が反対票を上回ったことを受け「配備に向けて大きく推進される状況になった。住民投票の結果で自衛隊配備に決着がついた」と指摘した。
 配備に伴う町づくりを図るため「ビジョンを改め策定業務を推し進める」と説明した。
 町は15年度予算に新たなビジョン策定に向けた事業費約600万円を計上。年度内の策定を目指すとしている。