辺野古動画流出 在沖海兵隊幹部を処分


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エルドリッジ氏

 名護市辺野古のキャンプ・シュワブ基地内の監視カメラから撮影したとみられる映像の流出に関与したとして、在沖米海兵隊が政務外交部次長のロバート・エルドリッジ氏を処分していたことが19日までに分かった。

事実上の解任処分とみられる。複数の関係者が明らかにした。海兵隊は現時点で処分対象者の肩書や氏名などを一切公表していないが、琉球新報の取材に対し「動画は非公式なルートで不適切に公開された。関係者は処分した」と説明している。
 エルドリッジ氏は現在休暇中で、政務外交部には出勤していない。琉球新報は同氏の電子メールのアドレス宛てに処分に関する質問を送信しているが、19日現在、本人からの返信はない。
 流出した映像は2月22日、米軍キャンプ・シュワブの敷地内に侵入したとして沖縄平和運動センターの山城博治議長らが日本人警備員に拘束される様子が映っている基地内監視カメラから撮影したものとみられる映像。
 関係者によると映像はエルドリッジ氏から県内在住の男性(51)に提供された。男性は映像を9日に動画投稿サイト「ユーチューブ」上に投稿し、一般公開した。男性は映像の入手経路について「話すことはない」と明らかにしていない。
 米海兵隊報道部は11日時点で、琉球新報の取材に「その動画はわれわれの公表したものではない。投稿した本人に直接聞いてほしい」と回答し、組織的な関与を否定していた。ところが14日になって一転して「非公式なルートで不適切に公表され(流出に関わった人の)懲戒処分も行われている」と回答を修正し、内部からの流出を認めた。
英文へ→US Marines official dismissed for leaking video of arrest of Henoko protesters