米軍、西普天間地区51ヘクタールを返還


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31日に返還された米軍キャンプ瑞慶覧・西普天間住宅地区=31日、宜野湾市

 【宜野湾】米軍キャンプ瑞慶覧の西普天間住宅地区(宜野湾市、51ヘクタール)が31日、返還された。嘉手納より南にある米軍基地の返還・統合計画の一環で、2013年8月末の牧港補給地区の北側進入路(約1ヘクタール)に次いで同計画に基づく返還は2例目となる。

 西普天間地区は4月から沖縄防衛局による物件撤去や土壌汚染調査などの支障除去措置が始まり、2、3年後に地権者に土地が引き渡される。返還跡地には琉球大医学部・付属病院や県が計画する重粒子線治療施設などが建設される予定。市は跡地利用計画を7月までに策定する方針で、地権者との合意形成や国や県との調整を進めている。
 一方、宜野湾市軍用地等地主会は31日の臨時総会で、返還後も西普天間地区の地権者537人が会員に加入できるよう会則を改正した。
 土地引き渡しまで会員として残り、地主会が土地の価格交渉などを担う。又吉信一会長は「地権者の要望を関係機関に伝えていきたい」と話した。
英文へ→US military returns 51-hectare housing area at Camp Zukeran