議論は平行線 知事「とっかかりに」 菅氏「話し合いの第一歩」


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 菅義偉官房長官と翁長雄志知事の初会談は5日、那覇市内のホテルで約1時間行われた。会談後、両氏はそれぞれ非公開部分の議論の内容や互いの印象などについて報道陣の取材に答えた。

 菅官房長官は「知事と率直な意見交換ができて、話し合いをするための第一歩になった」と述べ、辺野古移設に向けて県へ理解を求める立場をあらためて強調した。安倍晋三首相との面談を知事から求められたことについて「具体的にどういう形かまだ聞いていない。沖縄側の考えを聞く中で進めていきたい」と述べた。
 翁長知事は、国と議論していく契機になったかと記者団に問われ「平行線ではあったが、とっかかりにしないといけないだろう」と答えた。会談した印象については「長官からすると大変きつい話だっただろう。しっかり聞いてはいたが、どのように心の中でそしゃくしたかは読めなかった」と語った。【琉球新報電子版】