掘削調査実施か 辺野古沖、抗議の市民ら拘束


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新基地建設の中止を求めて抗議の声を上げる議員ら=7日午前、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブのゲート前

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古沖への新基地建設に向けた作業で7日午前、作業用のスパット台船2基と大型クレーン船に取り付けた掘削機に作業員の姿が確認された。長島北側の3カ所で海底ボーリング調査を行っているとみられる。

 新基地建設に反対する市民らは同日午前9時ごろから抗議船4隻とカヌー12艇を繰り出し、汀間漁港沖や辺野古崎方面など複数箇所で抗議を展開した。一部は、立ち入りが制限される臨時制限区域を示すように設置されている浮具(フロート)を越えて船を進め、作業中止を訴えた。同10時45分現在、抗議船1隻とカヌー7艇が確保され拘束されている。
 一方、辺野古の米軍キャンプ・シュワブのゲート前では市民らが午前6時半ごろから抗議を続け、県警機動隊と数回もみ合いとなった。「止めよう辺野古新基地建設実行委員会」の呼び掛けに応じた議員団が6日に引き続いて参加。県議や本島各地の市町村議ら計48人が参加した。
 玉城健一郎宜野湾市議は「普段は議会などで参加できない場合が多いので、この機会にぜひ参加したいと思った。新基地建設を止めたい」と話した。【琉球新報電子版】