新基地阻止 「島ぐるみ闘争」に学べ 不屈館が企画展


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島ぐるみ闘争についての展示を見る来場者=15日、那覇市若狭の不屈館

 米統治下で反基地闘争をリードした政治家瀬長亀次郎さんの資料などを展示する那覇市若狭の「不屈館」で戦後70年企画展「島ぐるみ闘争から学ぶ」が15日、始まった。

米軍による土地の強制接収と県民の抵抗運動の様子などを紹介しており、内村千尋館長は「『第2の島ぐるみ闘争』の今、ヒントになると思う」と話している。
 伊江島の土地闘争の先頭に立った故阿波根昌鴻さんが瀬長さんに宛てた手紙や、阿波根さん撮影の写真などの初公開資料もある。
 米軍の土地強制接収は1953年に始まり、56年には米軍の圧政に対する抵抗運動の「島ぐるみ闘争」に発展した。
 内村館長は「沖縄の強みは米軍統治下で民主主義を勝ち取ってきた歴史だ。その実情を本土に訴えていくことが必要ではないか」と話した。
 不屈館は28日、1952年のこの日にサンフランシスコ講和条約が発効し、沖縄が日本本土と切り離されたのに合わせ、銘苅、伊佐浜など沖縄戦や土地闘争の現場を回る学習会も開く。参加費は1500円。
 問い合わせは同館(電話)098(943)8374(火曜を除く午前10時~午後5時)。