社会

「不妊治療」3村新たに独自助成 船の運賃や宿泊費も

 伊江、宜野座、中城の3村はそれぞれ4月1日から新しく不妊治療に対する助成を始めている。不妊治療には体外受精と顕微授精を指す「特定不妊治療」、それ以外の治療全般を指す「一般不妊治療」がある。県内で特定不妊治療を行う医療機関は北谷町以南の7機関に限られているが、一般不妊治療は通常、産婦人科で受けられる。

 伊江村は、特定不妊治療と一般不妊治療の助成を新たに始めた。「特定不妊治療」については1回の治療につき上限額25万円を助成する。40歳未満で初めて助成を申請する人は通算6回まで、40歳以上もしくは2013年度までに県の助成を受けたことのある人は年間2回(初年度は3回)まで利用できる。流産を繰り返す「不育症」の治療に対する助成も年度当たり15万円を上限に開始している。担当者は「不妊治療への助成を求める地域の声があった」と助成のきっかけを説明している。
 これまでに一般不妊治療で1件の相談を受け付けた。村内に不妊治療を受けられる医療機関がないため、船の運賃や宿泊費も助成に含んでいる。
 宜野座村は11年度から始めている特定不妊治療への助成に加え、一般不妊治療への助成も始めた。県の助成額15万円に上乗せする方式で、同じく村が13万円を上限に助成する。担当者は「申請者の数に応じて補正予算を組むなどしてみんなが助成を受けられるように対応する」と、不妊治療への支援に積極的だ。
 一般不妊治療への相談は21日までに1件寄せられているという。宜野座村には不妊治療を行う医療機関がないため、名護市など近隣の市町村で治療を受けることになる。
 中城村は県の特定不妊治療助成を受けている夫婦を対象に、1回につき原則上限額15万円を助成している。県の助成と合わせれば最大で30万円の助成を受けることができる。これまでのところ助成制度を受けた人はいないが、担当者は「助成について問い合わせも来ている。ぜひ活用してほしい」と呼び掛けている。
 県が2月に実施した調査によると、以前から不妊治療への助成を独自で実施している市町村は、特定不妊治療と一般不妊治療の両方で今帰仁村と金武町、特定不妊治療で嘉手納町と久米島町がある。
(長浜良起、清水柚里)