鹿児島銀行、那覇市銘苅に支店 12人体制、9月中に開業


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鹿児島銀行の沖縄支店出店予定場所

 鹿児島市に本店を置く鹿児島銀行(上村基宏頭取)は8日、取締役会を開き、沖縄支店の設置を正式に決定した。出店を計画する場所は、那覇市銘苅1丁目のマンション「ハピネス新都心2」の1階部分にある賃貸事務所。車通りの多い那覇市新都心地区で、人目に付きやすいことなどが選定の理由とみられる。今後賃貸契約の締結後、開業に向け6月にも準備室を設置する見通しだ。開業は当初の予定から前倒しし、9月中を目指している。

 出店予定場所は、新都心公園交差点から県道251号(パイプライン通り)を浦添市向けに行き、道沿いの右側にある。店舗面積は325平方メートル。駐車場14台を完備する。建物は地上10階建ての鉄筋コンクリート造り。2~9階は分譲マンションで、10階は不動産仲介業者が入居している。
 支店は当初10月1日の開業を見通していたが、同日に肥後銀行(熊本市)との経営統合による「九州フィナンシャルグループ」を設立することから、前倒しで9月中の開業を目指し作業を進めている。行員数は12人体制を計画。将来的には、肥後銀も要請があれば行員を出向させる形で協力する方針だ。融資は住宅ローンなどの個人向けが中心。法人向けでは沖縄で事業展開している取引先約40社への支援や、シンジケートローン(複数の金融機関による協調融資)も視野に入れる。