平良かりゆしグループ会長辞任 OCVB会長就任前に整理


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平良 朝敬氏

 かりゆしグループは18日、取締役会と臨時株主総会を開き、グループ11社の代表取締役会長を務めていた平良朝敬氏の辞任を承認した。同日、記者会見した平良氏は、県が同氏の起用を固めた沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)の会長職について、就任する場合には、利害の絡む団体の役職を辞退する意向を示した。

 会見で平良氏はOCVBの会長について「総会などの手続きがある。候補として挙がっていることは事実だが、まだ決まってない」と説明した上で、会長に就く場合には「私自身の整理をしっかりしなければならない。社内の部分だけでなく、対外的に担っている役職もある。OCVBと利害が関わる部分の団体に関しては整理していきたい」と述べ、観光関連団体の役職などについて辞退も含め検討する姿勢を示した。
 さらに「沖縄『建白書』を実現し未来を拓く島ぐるみ会議」の共同代表については「個人として携わっている」とした上で「関係者や翁長知事も含め、支障があるという判断があれば、辞退も考えている」と話した。
 平良氏はOCVBについて「県の外郭団体として多額の予算を預かって観光振興を進めており、利害が絡まない立場でいることは必要」との認識を示し「(就任が)確定した場合には、きちんとけじめを取りたい」と述べた。