「目標は皆勤賞」 母娘でてだこ学園入学


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 【浦添】浦添市てだこ学園大学院の入学式が15日、市立中央公民館で開催され、60~80歳までの計45人が第28期生として入学した。約2年間にわたり、行政や産業・経済、歴史文化などを学ぶ。

ことしは漢那ユキさん(80)と娘の宮城ヨシ子さん(60)が同大学院で初めて親子で入学。2人は「目標は皆勤賞」と意気込んでいる。
 60歳以上の浦添市民が入学の対象で、ユキさんは新入生の中で最年長、ヨシ子さんは最年少となる。
 入学を提案したのは娘のヨシ子さん。8年前に夫を亡くして1人暮らしをする母の外出や会話の機会を増やそうと、親子での参加を決意した。「生きている限りは一生勉強。母の足腰が丈夫な間に、一緒に参加したいと思った。目指すは親子で皆勤賞」と意気込んでいる。
 当初は入学を渋っていたユキさんだったが、娘に背を押されたことで一歩を踏み出せた。「たくさん友達をつくって会話したい。娘と一緒に頑張ります」と笑顔を見せた。
 入学式であいさつに立った砂川盛榮学院長は「学びたいという熱い炎のような気持ちを胸に、いい仲間をつくって頑張ってほしい」と入学生を激励した。

親子で入学した漢那ユキさん(右)と娘の宮城ヨシ子さん=15日、浦添市立中央公民館
晴れやかな笑顔で入場するてだこ学園大学院の新入生たち