アイドル「制服向上委員会」が国会包囲呼び掛け


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
国会包囲行動の呼び掛け人となった「制服向上委員会」のリーダー清水花梨さん(左から3人目)とメンバーら=22日、東京都内

 【東京】米軍普天間飛行場の辺野古移設計画の撤回を求める「5・24首都圏アクション国会包囲ヒューマンチェーン」(主催・同実行委員会)が24日、東京都の国会議事堂周辺で開かれる。主催者は1万人の参加を目指しており、国会を包囲することで新基地建設反対の沖縄の意思をあらためて訴える考え。行動の呼び掛け人の一人となったアイドルグループ「制服向上委員会」のリーダー・清水花梨さん(18)は「辺野古の海を守るために力になりたい」との思いを語っている。

 制服向上委員会は12~18歳のメンバーで構成するグループ。結成23年目。メンバーは常時入れ代わり、社会的な問題に目を向けて活動を展開している。東日本大震災以降は憲法9条を守る活動や反原発活動に力を入れ、歌を通して政府の施策などを批判している。
 辺野古移設についてメンバーが反対意見を強めたのは昨年、新基地建設反対運動を描いたドキュメンタリー映画「圧殺の海」を鑑賞したり、昨年9月に銀座で開かれた地元紙やフリーの写真家らによる辺野古の海を紹介した写真展を見たりしたことがきっかけ。「このきれいな海がなくなることに衝撃を受けた」(清水さん)という。
 活動の原動力は、若い世代が考えて発言できる社会になってほしいという目標があるからだ。清水さんは取材に対し「私たちのしていることは特別なことではない。悪いことは悪いと言える環境を少しでもつくり、同世代の人たちが真剣に考えるきっかけになれれば」と語った。
 国会包囲行動ではメンバーが歌を披露し、メッセージを読み上げる。包囲行動は24日午後2時に始まり、3時15分と25分に参加者らが手をつなぎ国会を包囲する予定。県内からは稲嶺進名護市長や連合沖縄の大城紀夫会長、ヘリ基地反対協議会の安次富浩代表も参加し、移設反対を訴える。