「NO」を誰もが胸に抱いている Coccoさんがメッセージ


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Coccoさん

 「ギロチンか電気イスか/苦渋の選択を迫られたとして/それはいずれも“死”だ」-。県出身アーティストのCoccoさんが、米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古での新基地建設を題材にした映画「戦場ぬ止み(いくさばぬとぅどぅみ)」(三上智恵監督)に向けて、映画のホームページ上にメッセージを寄せた。Coccoさんは同映画のナレーションを担当している。

 政府は辺野古移設を「普天間飛行場の固定化を避ける唯一の選択肢」としているが、Coccoさんはメッセージで「辺野古か普天間かを問われるから/沖縄は揺れ続ける。/口をつぐんでしまった友、/デモに参加する友、/自衛隊に勤める友、/みんな心から沖縄を愛する/私の大切な友です。/ギロチンか電気イスかではなく/根底からの『NO』を誰もが胸に抱いてる。/人として当たり前に与えられていいはずの/正しいやさしい選択肢が欲しいと/私は、そう想うのです」とつづっている。
 三上監督は「辺野古の現状にCoccoさんも心を痛めているだろうと思い、急な依頼になったが映画のナレーションを引き受けてくれた。Coccoさんの優しい声は試写会でも好評だ」と話した。
 同映画は沖縄では6月21日に那覇市の桜坂劇場で先行上映会があり、7月11日から同劇場で公開される。