人間国宝5人が共演 「神の美作」特別公演


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人間国宝『神の美作』特別公演

 2000年に琉球芸能で初めて人間国宝(琉球古典音楽)に認定された島袋正雄さん、照喜名朝一さんの認定15周年と戦後70年を記念する「人間国宝『神の美作』特別公演~歌と三線の昔始まりや~」(同実行委員会、琉球新報社主催)が6日、浦添市の国立劇場おきなわで開かれた。島袋さんと照喜名さん、西江喜春さん(組踊音楽歌三線)、城間徳太郎さん(同)、宮城能鳳さん(組踊立方)の人間国宝5人が共演した。

 音楽家4人がそれぞれ「世渡節」などを独唱し、個性を生かした円熟の歌を聞かせた。戦後70年にちなんで照喜名さんがカンカラ三線で「屋嘉節」なども演奏し、平和を願った。能鳳さんは組踊「大川敵討」の抜粋で女形の至芸を見せた。講話した東京文化財研究所名誉研究員の三隅治雄さんは「沖縄の音楽家には沖縄を背負っているという気概がある」とたたえた。

※注:城間徳太郎さんの「徳」は「心」の上に「一」