ライフル銃や散弾銃の鉛製弾丸を口にして起こるオオワシなど猛禽類の鉛中毒が、使用が禁止された後の北海道で依然として多発、規制がない本州や四国でも発生している可能性が高いことが、北海道大や猛禽類医学研究所(釧路市、斉藤慶輔代表)などの研究グループによる23日までの調査で明らかになった。
絶滅の危機にある猛禽類の新たな脅威となる恐れがあり、グループは「全国レベルでの鉛弾使用禁止を早急に実施すべき」と訴えている。調査結果は24日から札幌市で開かれる環境化学討論会で発表する。
鉛中毒は、銃弾が残ったシカなどの肉を猛禽類が食べ、銃弾を体内に取り込むことなどで起こる。
(共同通信)