NIE、地域で推進 北中城が県内初 学校、家庭も連携


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
NIEで意見を交わす山内彰NIE推進協会長と森田孟則北中城村教育長ら=6月25日、北中城村教育委員会

 【北中城】教育に新聞を活用するNIE活動に取り組む県NIE推進協議会の山内彰会長らは6月25日、北中城村教育委員会に森田孟則教育長らを訪ね、村内の学校、PTA関係者や住民らと協力した地域連携型のNIEを進めていくことを確認した。新聞活用を通して学校や家庭、地域の連携を深め、子どもたちの生きる力を育む環境づくりにつなげていく。

 地域と連携したNIE活動を推進するのは同村が県内で初めて。
 同教委は昨年2月、地域の全ての大人が子どもの成長や教育に積極的に関わっていくことを誓う「かかわり宣言」を発表。各自治会や青年会、老人クラブ、商工会など村内83団体が賛同し、「わったーわらばーたー」「わったー学校」を合言葉に活動を広げている。森田教育長は「青年会への新聞読み方講座など、さまざまな関わりができそうだ」と話した。
 北中城小、島袋小、北中城中の各校長や父母教師会関係者らも参加し、「子ども会でもNIEを取り入れられるか」「村外の取り組みはどうなっているか」などと意見を交わした。
 山内会長は「地域社会のつながりを深める上で新聞活用は一つの手法になる。新聞を読む子は学ぶ力が高く、一緒に読んで広がる楽しさをPTAや地域で支えてほしい」と説明した。
 甲斐崇アドバイザー(県立総合教育センター研究主事)は「新聞は子どもたちが社会を知る窓口。実社会とのつながりができる。子どもの興味が高まり、親子の会話が増えるといういい成果がたくさん出ている」とNIEの効果を紹介した。