重量挙げ・知念(沖国大)Jr日本新 105キロ超級


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トータルとジャークでジュニア日本新記録をマークし、105キロ超級を制した沖国大の知念光亮=5日、はびきのコロセアム(沖国大・金城政博監督提供)

 重量挙げの西日本学生選手権大会兼西日本学生女子個人選手権大会最終日は5日、大阪府のはびきのコロセアムであり、男子105キロ超級の知念光亮(沖縄国際大)がトータル382キロ、ジャーク212キロでいずれもジュニア日本新記録を樹立して優勝した。

知念はスナッチでも170キロの大会新記録をマークした。

◆宿敵の記録、闘争心に火
 ライバルへの対抗心が、知念光亮(沖国大)に火を付けた。
 手首に痛みがあり、記録を狙うつもりはなかったという。だが、ジャークの1回目に臨む直前、高校時代から記録更新を張り合う村上英士朗(日大)が同日にあった東日本大学対抗選手権で211キロを成功させたことを知る。6月の世界ジュニア選手権では村上が3位、知念が4位だった。「離されたくない。ここで負けたくない」。3回与えられる試技。180キロ、200キロ、212キロと普段はしないような大胆な挑戦に臨み、見事成功させた。
 「きょうの結果で自分はもっと伸びるんじゃないかと自信になった」と知念。今秋の世界選手権代表候補からは残念ながら外れたが、来年の五輪出場へ気持ちは既に切り替わっていた。