「日本一目指したい」 バスケNBL・千葉 上江田勇樹


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
NBL・千葉ジェッツの上江田勇樹

 バスケットボール男子ナショナルリーグ(NBL)の千葉ジェッツで那覇市出身の上江田勇樹(28)が活躍している。193センチの恵まれた体格を生かし、攻守で存在感を発揮。昨年末に行われたNBLのオールスターに出場したほか、1月に開催された全日本総合選手権大会ではチームのベスト8進出に貢献した。

新たなシーズンに向けて「日本一を目指したい」と闘志を燃やしている。
 最大の持ち味は堅実な守備だ。相手のエースを徹底的にマークし、得意なプレーを封じることでチームに流れを引き寄せる。全日本総合選手権の3回戦ではアイシンシーホース三河の得点源・金丸晃輔を抑え込み、リーグトップを走っていた強敵から白星をつかみ取った。「ディフェンスはうまい方ではないけど、頑張って(相手を)止めることを目指している」とがむしゃらに立ち向かっている。
 バスケを始めた小学6年のころから身長は約170センチと大きかったが、特定のポジションに固定されることなく「自由にやらせてもらった」。インサイドに限らずアウトサイドシュートも積極的に打つようになり、現在もオールラウンドのプレーが光る。3ポイントの成功率は2季連続で30%を超えるなど、シューターとしての実力も高い。
 「バスケの原点」と語る興南高時代に、ボールの受け方やコート上での動きなど基礎を体にたたき込んだ。大学、トップリーグとステップアップする中で「基礎がしっかりできていたから試合に出場する機会をもらえた」と実感している。オールスター出場も果たし「中学、高校から憧れていた選手と同じ舞台に立てて夢のような時間だった」と笑顔で振り返った。
 TKbjリーグと統合した新リーグが来年10月に開幕するため、2015―16シーズンがNBLでの最後になる。「日本一を目指すメンバーの一員になりたい」と頂点を見詰め、「持ち味のディフェンスで相手を苦しめて勝負どころで3ポイントを決める」とコートで躍動することを誓った。
(平安太一)

<略歴>
 うえた・ゆうき 1987年6月17日生まれ、那覇市小禄出身。宇栄原小学校、小禄中学校、興南高校、日本大学を経て三菱電機ダイヤモンドドルフィンズに入団。2013―14シーズンから千葉ジェッツでプレーしている。身長193センチ、体重87キロのフォワード。背番号は22。