沖縄型筋萎縮症 「既存疾病」で救済 国、医療費助成へ


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 【沖縄】県内の患者・家族会が国に対して特定疾病(難病)認定を求める沖縄型神経原性筋萎縮症について、厚生労働省は19日までに、沖縄型を類似の症状がある既存の特定疾病の一部として認知することを決めた。

沖縄型の疾患概念を拡大させた国の対応で、既存の特定疾病の診断基準を満たす患者は医療費助成の対象となる。
 秋野公造参院議員(公明)が19日、沖縄市内で、患者・家族会「希(のぞみ)の会」(我如古盛健会長)の会員へ報告した。
 患者の中には、すでに難病認定された「球脊髄性筋萎縮症」や「脊髄性筋萎縮症」、「シャルコー・マリー・トゥース病」などの患者も含まれる可能性がある。そのため厚労省は既存の特定疾病を活用することで救済に道筋を付けた。
 我如古会長は「大きな成果だ。今後、原因や治療法を解明する研究も進めてほしい」と要望した。同会は県内の患者からデータを集めて、今回認知された3疾患以外にも類似する疾病があるのか実態調査を行う。