八重山から辺野古「ノー」 郡民大会に300人


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「新たな基地は造らせない」とガンバロー三唱をする市民ら=22日、石垣市大浜の大浜公民館

 【八重山】米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設反対などを訴える「辺野古新基地建設中止を求める八重山郡民大会」が22日、石垣市の大浜公民館で開かれ、約300人が参加した。石垣島への自衛隊配備を含め沖縄に新たな基地を造らせないとの決議を採択した。

 決議は辺野古の新基地阻止に向け「八重山からもできることを積極的に行動していく」と宣言。安全保障関連法案について「廃案にしなければならない」と強い危機感を示した。自衛隊配備計画には「配備に対する不安は保守も革新もない。オール八重山で反対運動を広げていかなければならない」と訴えた。
 「島ぐるみ会議」の大城紀夫共同代表が辺野古の現状などを報告し、石垣市、竹富町、与那国町の代表が決意表明。参加者がガンバロー三唱をし、連帯して行動する決意を新たにした。
 基地や安保法案をめぐる安倍政権の姿勢に危機感を募らせ、両親と共に参加したという石垣市の宮良当映(まさあき)さん(31)は「自分のこととして問題に向き合わなければ取り返しがつかなくなる。オール沖縄が求められている」と語気を強めた。
 決議は首相や防衛相、外相、衆参両院議長、沖縄防衛局長に送付する。