「久高オデッセイ」大重潤一郎さん死去 映画監督、69歳


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 映画「久高オデッセイ」などで知られる映画監督の大重潤一郎(おおしげ・じゅんいちろう)さんが22日午後4時41分、肝臓がんのため那覇市の病院で死去した。69歳。

鹿児島県出身。しのぶ会(通夜)は27日午後6時から、お別れ会(告別式)は28日午前11時から正午、ともに豊見城市豊崎1の200のサンレー豊崎紫雲閣で。喪主は長男生(せい)さん。
 大重さんは岩波映画製作所を経て独立。自然と伝統文化をテーマに映画を作った。主な作品は、祭祀(さいし)イザイホーなど久高島の伝統文化に焦点を当てた長編記録映画「久高オデッセイ」のほか「黒神」「光りの島」「風の島」「縄文」など。2002年に活動拠点を沖縄に移し、NPO法人沖縄映像文化研究所理事長を務めた。ことし6月完成の「久高オデッセイ 第3部―風章―」(沖縄、東京などで順次公開中)が遺作となった。遺族はしのぶ会、お別れ会に平服での参列を呼び掛けている。