オキカ 船、タクシーでも 利用拡大へ県検討


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オキカの利用範囲拡大

 沖縄県がIC乗車券「OKICA(オキカ)」を離島フェリーやタクシーに導入することを検討していることが21日分かった。離島住民がフェリー運賃割引のため乗船時に毎回記入している申込書の手続きをオキカ1枚でできるシステムの導入も検討している。実現すれば、離島住民や県民にとってオキカ1枚でのスムーズな移動が可能になり、公共交通機関の利便性の向上が期待できる。

沖縄都市モノレール(ゆいレール)と本島バス4社に限定されているオキカの利用範囲を拡大するための協議会を来年1月にも設立し、フェリーやタクシーでの導入方法を調査する。オキカを導入した際の機器システムや運用方法を検討する事業者を県が公募している。9月中に委託契約する予定。
 県は離島住民を対象に船運賃の一部を負担しているが、利用者は乗船前に毎回往復割引券の購入申込書を書く必要がある。
 オキカは2014年10月からゆいレール、15年4月からは本島バス4社で利用できるようになった。8月10日現在で約8万9千枚が発行されているが、離島ではバスも含めて利用できる公共交通機関がなかった。(阪口彩子)