本部町の魅力 来場者満喫 観光文化フェスタ


社会
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 【本部】夜の本部観光として人気を集める「第8回もとぶ観光文化フェスタ」(本部闘牛組合・瀬底島ピージャーオーラサイ保存会主催、琉球新報社共催)が22日夜、本部町の多目的イベント広場(闘牛場)で開催された。観光客をはじめ地元からも多くの人が駆け付け、沖縄の伝統文化を満喫するとともに、アセローラを使ったジュースやヤギ汁、マグロチーズカツなどやんばるの味を楽しんだ。

 フェスタは通常、昼間に別々に行われるウシオーラセー(闘牛)とピージャーオーラサイ(闘ヤギ)を、同時にナイターで実施した。角と角がぶつかり合うガツンという音が会場に響き渡り、迫力ある一番一番に観客も身を乗り出して観戦した。
 加えて本部町が発祥とされる空手・上地流の前田修武館もとぶ支部(新垣江利香館長)の演武や渡久地青年会の手踊りエイサーなども披露され、会場を盛り上げた。
 孫ら家族6人で来場した西平春美さん(64)=本部町=は「以前、闘牛を育てていたこともあり、闘牛を楽しみに毎回のように来ている。今回の一戦でも知り合いの牛が出場しており、見ていて興奮する」と話した。
 にぎやかな会場の様子に平良武康副町長は「家族連れが多く見られる。町民と観光客が沖縄の文化を通し交流できる空間になっている。観光の街として、さらなる街おこしにつながってほしい」と新たな観光資源の定着に期待した。

ピージャーオーラサイで角をぶつけて闘うヤギ=22日夜、本部町多目的イベント広場(闘牛場)
迫力満点の激突を繰り広げるナイターのウシオーラセー=22日夜、本部町多目的イベント広場(闘牛場)