“離島の旅”助成へ調査 県、補正予算案に1300万円


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 離島への船代や宿泊代を助成する「島たび助成」の全県的な実施を目指し、県が県議会9月定例会に提出する補正予算案に事業の調査費約1300万円を初めて盛り込む方向で調整していることが4日、関係者への取材で分かった。島たび助成は翁長雄志知事が公約として掲げた施策で、来年度の実施を目指す。

 島たび助成は翁長知事が那覇市長時代に市民を対象に実施された。渡嘉敷や座間味など周辺離島へのフェリー運賃の全額、宿泊費の半額を助成する事業で、県は離島振興の一環として2016年度からの実施を目指し、仕組みづくりなど具体的な検討に入っている。
 県版の助成では、沖縄本島と離島のそれぞれの住民間交流を進めることも狙い。そのための離島の受け入れ体制整備などの課題があるほか、助成の対象を那覇市民から県民に広げた場合、本人確認などの事務手続きが膨大になる可能性もある。来年度の本格的な事業化に向けて一連の課題に対処する必要があるため、補正予算案に加える。
 補正予算案では台風15号の被害対応費も盛り込まれる見通しだ。