海外客対応、3倍に増築 新石垣国際ターミナルビル


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 急増する海外観光客の受け入れに対応しようと、県と石垣市、第三セクターの石垣空港ターミナルは新石垣空港の国際線ターミナルビルを現在の約3倍の広さに増改築する計画を進めている。中型機の就航が可能になる予定だという。本年度に実施設計を行う予定で、県は4日、約6900万円の予算を9月議会定例会に計上する方針を固めた。石垣市は事業費として約1千万円を市議会定例会に提案している。3者は2018年度中の使用開始を目指している。

ターミナル社が本年度取りまとめた基本設計によると、延べ床面積で1300平方メートルある国際線ターミナルビルの前面などを一部2階建てに増改築し、3・4倍の4461平方メートルに広げる。
 利用客の待合席も現在の約80席から約230席まで増やす予定だ。
 予算が可決されれば、県と石垣市はターミナル社が実施設計を行うための補助金として支出する。両者とも沖縄振興交付金(一括交付金)の沖縄振興特別推進交付金(ソフト事業)を活用したい考えだ。本年度に実施設計を行った後、約2年かけて増改築工事を行う予定だという。
 八重山入域観光客数は2014年度に約113万人となり、初めて100万人を突破した。ことし6月の空路による海外入域観光客数推計は前年同月比146・1%の1236人だった。