知事、14日にも辺野古取り消し表明 


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 米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設計画をめぐり、前知事の埋め立て承認に法的瑕疵があったと第三者委員会から報告を受けていた翁長雄志知事は14日にも埋め立て承認取り消しを表明することを決めた。翁長知事が11日午後7時ごろ、県庁で記者団に「私の腹は固まった。週明けに報告したい」と明らかにした。政府の工事再開とは関係なく取り消し表明に踏み切る意向を示した。表明後、沖縄防衛局に意見を聞く「聴聞」を行うなどして、約1カ月後に取り消すことになる。

 弁護士や環境の専門家らでつくる第三者委は7月16日に「承認には法律的瑕疵が認められる」と結論付けた報告書を翁長知事に提出していて、翁長知事は第三者委の報告を「最大限尊重したい」と述べていた。
 政府との集中協議期間中、県は辺野古阻止に関する対外的な作業を止めていたが、県内部で第三者委員会の報告書を精査し、取り消し表明に向けた作業を進めていた。