辺野古制限区域、再び姿現す ママの会も抗議の声


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米軍普天間飛行場の移設に向け、関連作業が再開された辺野古の海上でにらみ合う、抗議船(左)と海上保安庁の船=13日、名護市

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う新基地建設に向けた作業が12日再開した名護市辺野古の海上で13日、沖縄防衛局が辺野古崎から長島にかけて浮具(フロート)を再設置した。長島から航路標識にかけての海域にも、臨時制限区域を示すとされる油防止膜(オイルフェンス)が敷かれた。

これまで一時的に途切れていた地点がつながり、制限区域全体が再び姿を現した。
 新基地建設に反対する抗議船3隻が海上に出て、防衛局の海上作業に抗議の声を上げた。海底ボーリング調査は確認されなかった。
 米軍キャンプ・シュワブゲート前では早朝から抗議行動が行われた。午前8時ごろと午後3時半ごろ、市民らが新旧ゲート前を練り歩き「新基地いらない」「命を守れ」とシュプレヒコールを上げた。
 「安保関連法案に反対するママの会@沖縄」の畠山紀和さん(40)=読谷村=らも子どもたちを連れて参加した。畠山さんは「お金のために基地や戦争を肯定するのは本当にばかげたことだ」と語った。山本藍さん(37)=那覇市=も「子どもたちの未来を考えると、基地がないと生きられない社会にはしたくない」と声を強めた。