4市町村で避難勧告・指示 午前9時半現在、県内津波確認されず


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津波の到達予想時刻を迎え海岸線を警戒する消防隊員=18日午前7時53分、沖縄市泡瀬

 チリ中部沖で日本時間17日午前7時54分ごろ発生したマグニチュード(M)8・3の地震に関し、県内でも津波注意報が発表された件で浦添市、中城村が避難勧告、読谷村、金武町が避難指示を出した。

午前9時現在、県内では26人が自主避難している。大東島地方には午前7時、沖縄本島地方と宮古・八重山地方には午前7時半に第1波が到達する予想だったが、午前8時半現在県内で津波は観測されていない。
 浦添市の避難勧告は、市内の沿岸と河川に近い地域の4469世帯10438人が対象。午前9時現在、避難所の市役所には9人が自主避難している。
 中城村は沿岸地域2772世帯7605人が対象。午前8時半現在、避難所2カ所に13人が自主避難している。
 那覇市は4人が市役所に自主避難している。
 18日午前9時半避難所が設置されているのは、伊是名村、伊江村、宜野座村、恩納村、うるま市、読谷村、嘉手納町、北谷町、北中城村、中城村、浦添市、那覇市、久米島町、粟国村の14市町村。
 県中部土木事務所によると、午前6時半にうるま市の海中道路と浜比嘉大橋を全面通行止めとした。津波注意報が解除され、道路の安全を確認した後に再開される見込み。
 石垣市の海に近い八島小学校では津波到達予想時間と通学時間が重なったため、午前7時半以降の通学を保護者に呼び掛けた。宮古島市の池間小学校では児童を自宅待機させている。
 国による新基地建設が進められている名護市辺野古の大浦湾の海域に警戒船の姿はなく、午前7時30分ごろ、シュワブ沿岸にいた作業船も沖合に移動した。建設に反対する市民らも注意報解除まで船舶などを出さない方針という。
 県内の海岸線では、消防隊員などが津波の到達予想時刻に合わせ警戒している。【琉球新報電子版】