がん重粒子施設、患者負担調査へ 西普天間跡地構想


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 米軍キャンプ瑞慶覧・西普天間住宅地区(宜野湾市)の跡地にがん治療の重粒子線治療施設を整備する構想で、設置に向けた人材確保や費用の課題を話し合う有識者らによる検討委員会の本年度初会合が18日、那覇市内で開かれた。利用者の負担額などを調べるとした県の調査・検討内容を了承した。

 委員会は、医療分野や観光、県幹部らからなる。県は本年度の調査項目として人材育成の在り方や、患者を集めるための具体的な方法と仕組み、県民の治療費負担軽減などを調べるとしており、この日の会合で出席委員に説明した。
 県は秋ごろに導入の判断をする予定だったが、国の先進医療会議で先進医療をめぐる保険料の見直しが議論されており、結論が来年1月末に出る見込みとなっていることから判断時期を先延ばしした。委員会は年度末までに3~4回開く予定で、まとめた結果を翁長雄志知事に提出し、最終的な設置の可否を決める。