宜野座、猛打8強 県秋季高校野球第7日


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宜野座―小禄 1回宜野座1死二、三塁、先制の適時二塁打を放つ奥間太一=23日、北谷公園野球場(諸見里真利撮影)

 第65回県高校野球秋季大会第7日は23日、コザしんきんスタジアムなどで3回戦4試合を行い、宜野座が初回の4得点で主導権を握り、小禄を7―2で下した。八重山は6―2で宜野湾を破った。

そのほか中部商と興南が勝ち、準々決勝進出を決めた。第8日の26日は3回戦残りの4試合を行い、ベスト8が出そろう。また決勝の開催地が北谷公園野球場から沖縄セルラースタジアム那覇に変更された。日時は10月10日午後1時開始予定で、変更はない。

◆初回4点で主導権/宜野座
 1、2回戦をコールドで勝ち上がってきた宜野座の破壊力がいきなり牙をむいた。
 初回、先頭の伊藝充騎が四球で出塁すると大嶺二千翔が左前打で続く。主将の佐久田来樹が送り、1死二、三塁。4番奥間太一が内角低めに食い込む変化球を振り抜き、三塁線を破る二塁打で2点を先制。
 さらに嘉味田洋人にも2点適時打が飛び出し、この回4点を奪った。捕手の奥間は「先取点で投手を助けたかった。早い段階で点が取れて良かった」と喜んだ。
 この日の先発全員が夏の大会からメンバー入りしており、経験値は県内でも屈指だ。玉城楓、内間拓馬を中心とした投手力と仲間大樹監督が「徹底して鍛えてきた」と誇る守備力を兼ね備えるが、県新人中央大会は八重山に1―4で敗れた。そこから「打てなければ勝てない」(佐久田)と打撃強化に取り組んだ。
 2~3キロの鉄棒をバットの代わりに、素振りやトスバッティングで強いスイングを身に付けた。奥間は「インパクトが強くなり、多少詰まってもヒットゾーンに落ちることが多くなった」とその成果を実感する。
 目標とする九州切符まであと2勝。佐久田は「打撃は好調。投手が打たれてもカバーしていきたい」と上昇気流に乗り、高みを目指す。(荒井良平)

<きのうの結果>
▽3回戦
八重山 6―2 宜野湾
中部商 7―0 北部農林
  (七回コールド)
興南 3―2 豊見城南
宜野座 7―2 小禄

<26日の試合>
▽3回戦
【セルスタ】9時
西原―那覇商
前原―未来沖縄
【しんきん】9時
与勝―八重山商工
嘉手納―美来工科