4月15日は「イリオモテヤマネコの日」 竹富町制定、保護推進へ


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4月15日を「イリオモテヤマネコの日」に制定し、さらなる保護推進へ決意を述べる川満栄長町長(中央)=25日、竹富町役場

 【竹富】竹富町西表島にのみ生息する国指定特別天然記念物イリオモテヤマネコ発見50年を記念して同町は25日、4月15日を「イリオモテヤマネコの日」に制定すると発表した。専門家が1965年4月15日に新種と公表したことからこの日に決定した。川満栄長町長は「世界に誇る希少種を絶滅させてはならないと決意する日とし、世界の宝を発信していきたい」と力を込めた。

 17日に町議会で可決された関連条例を告示し、正式に「イリオモテヤマネコの日」と定めた。来年4月15日に記念事業を計画するほか、啓発期間を設けるなど保護推進を目指す。
 竹富町はことしでヤマネコ発見50年を迎え、シンポジウムなど記念事業を展開している。10月8日には西表島で、ツシマヤマネコが生息する長崎県対馬市とヤマネコ保護を発信する共同宣言フォーラムを開く。