キングス、開幕圧勝 広島に127―75 TKbjリーグ第1戦


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 プロバスケットボールTKbjリーグの琉球ゴールデンキングスは2日、広島県の安佐南区スポーツセンターで2015―16シーズンの開幕戦を迎え、新規参入の広島ライトニングに127―75で勝利、白星で発進した。

第1クオーター(Q)からキングスはイバン・ラベネルのインサイド、津山尚大のミドルと効率よく得点した。攻守で重苦しさも目立ったが、速い展開の攻撃が機能し始めると一気に流れをつかんだ。10点のリードで迎えた第2Qは簡単なシュートを外し、ミスも続いた。速攻や外角シュートで点を重ねる広島が追い上げたが、キングスも喜多川修平のミドルなどでしぶとく加点。58―47とリードを守って前半を折り返した。第3Qの立ち上がりもシュートがリングに嫌われたが、岸本隆一やドゥレイロン・バーンズの外角で勢いに乗ると、広島のミスにつけ込んで試合を決めた。広島との第2戦は3日午後2時から同会場で行われる。(観客318人)

琉球ゴールデンキングス(1勝)
127―75(30―20,28―27,29―13,40―15)
広島ライトニング(1敗)

◆まずはほっとしている
 伊佐勉監督(キングス)の話 まずは開幕戦に勝利できてほっとしている。ディフェンスの部分では反省する部分が大きいので仕切り直したい。オフェンスは常にボールが止まらずに動いていたので、目指している方向通りのプレーが表現できたと思う。

◆チーム最多127点
 新たなシーズンの幕開けを飾る快勝だった。チームが追い求める速い展開と、各選手がボールを共有するチームバスケが随所で光った。127点は球団の最多得点記録を更新した。岸本隆一は「開幕戦に勝利できて良かった」と語る。TKbjリーグ最後の栄冠をつかむための第一歩。キングスの戦いが、いよいよ始まった。
 後半に勝負を決めた。第3Qは開始から4分半で岸本やバーンズの3点弾などで15得点。一方で広島をフリースローによる4点に抑え、リードを大幅に広げた。第4Qはターンオーバーを繰り返す広島に対し、キングスは津山尚大が着実にシュートを決めて100点の大台に乗せた。
 前半には苦しむ時間もあった。第1Qはディフェンスの隙を突かれる場面が目立ち、リードしながらも主導権は握れなかった。第2Qには簡単なミスから広島に攻め入られ、27点を献上した。津山は「前半にディフェンスで崩れてしまった」と反省する。岸本も「内容は納得していない」。
 安定的な攻撃と修正点が見つかった守備。圧倒的な勝利の中には、さまざまな要素が詰まっていた。「僕たちはまだまだ発展途上だ。試合を重ねるごとに成長して良くなっていく」。主将として今季のキングスを引っ張る岸本は、チームがもっと強くなれると信じている。