那覇市与儀で不発弾処理 約1710人に避難指示


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不発弾処理前、避難所に移動するため車いすで車に乗り込む患者ら=4日午前8時すぎ、那覇市与儀のセントラル病院

 那覇市与儀1丁目の宿泊施設新築工事現場でことし8月に見つかった米国製5インチ艦砲弾(直径12・7センチ、長さ44センチ)の不発弾処理が4日午前10時ごろ、同所で行われた。陸上自衛隊が信菅離脱処理を行い、午前10時31分に処理が完了した。被害は確認されていない。

 処理現場を中心に半径156メートルの約1710人(約610世帯74事業所)が避難対象となったが、うち57人が那覇市保健所に避難した。午前9時50分から、14箇所で交通規制が実施。県道222号などの一部区間が通行止めとなり、バスは迂回運行した。
 不発弾処理現場に隣接した沖縄セントラル病院は自力歩行や車いすでの移動が可能な患者12人とスタッフ25人が那覇市保健所に避難。呼吸器を使用するなどした重症の患者は建物内で現場に遠い側に移動し対応した。
 同病院の看護師長は「もしもの場合に備えて、あらゆる場面に対応できるように準備に細心の注意を払った」と話した。
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