外間(那覇西)七種県高新V 九州高校新人陸上


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 陸上の第33回全九州高校新人大会最終日は11日、長崎県立総合運動公園陸上競技場で行い、男子円盤投げの宮里盛斗(那覇西)が42メートル11で優勝した。

同走り高跳びでは友利響平(宮古総実)が2メートル03で2位。女子では七種競技の外間亜喜(那覇西)が4677点の県高校新記録と大会新記録で頂点に立ち、女子の最優秀選手に選ばれた。

◆12年ぶり 塗り替える/外間 女子MVP
 自己ベストを超えた先に、目指していた記録が待っていた。女子七種競技の外間亜喜(那覇西)は100メートル障害、砲丸投げ、200メートル、やり投げ で、これまでの自らの記録を塗り替えた。積み上げた得点は4677。大会記録(4436点)を超えただけではない。2003年に樹立された県高校記録 (4619点)も更新する得点で九州の頂点に立った。「ことしの大会で(県高校記録を)抜くと決めていた」。目標を達成して声を弾ませた。
 初日最初の競技、100メートル障害から好調だった。「向かい風の中でもしっかりと刻めた」とテンポよく走って首位に立った。走り高跳びでは「悪くも良 くもない」結果に終わったが、砲丸投げでは自己ベストを50センチ以上も更新した。初日最後の200メートルを終えて首位だったが、「2位と差はないので (2日目も)頑張ろう」と集中力を維持した。
 2日目最初の走り幅跳びは自己ベストに届かず、一時は2位に後退した。それでも「両親が応援に来ているので1位を譲りたくない」と強い気持ちは消えな かった。やり投げで自己ベストを約2メートル上回り、最後の800メートルで首位を奪い返した。「ほっとした」と胸をなで下ろす一方で「まだ納得のいかな い記録もある」と現状に満足することはない。「冬のトレーニングを越えて全国トップ8を目指す」と新たな目標を掲げた。