鳥島での訓練、続行 米軍劣化ウラン弾誤射

  米海兵隊による鳥島射撃場への劣化ウラン弾誤射問題で、在日米軍司令部は13日、琉球新報社の質問に回答し、「ウラン弾の環境への影響はない。法的に認められたレベルでの回収作業はすでに終えた」とし、今後は特別な弾薬撤去・処理作業は行わないとの見解を示した。また、県が全ての劣化ウラン弾が回収され安全が確認されるまで、同射撃場での訓練中止を求めているのに対し、「訓練は計画通り続行する。科学的に調査しており、一切問題ない」と答えた。 同司令部は、劣化ウラン弾の貯蔵場所について、文書回答では「テロリストや敵から住民の安全を守るため軍にかかわる情報は提供したくない」としたが、電話による再取材に対し、「嘉手納弾薬庫と岩国基地にある。嘉手納にあることは米軍では常識だ」と明言した。今回、誤射から1年以上も経って日本政府に通知した点について「訓練中の事故を日本へ通知する義務はないとの見解を持っていた」との認識を示した。 米軍は、米アームストロング研究所が行った鳥島周辺の海水、土質、大気調査に基づき「人体や環境への悪影響は発見されなかった」とした上で、今後の環境調査や砲弾撤去について「調査や回収作業は演習場での作業計画の度に行う。さらなるウラン弾を発見するのは困難だろう。残りの弾丸は発見できないほどの深海や土中深く埋まっているか、衝撃によって爆破している」とし、回収作業は既に終了したとの立場を示した。 今回の事件で、米軍は1520発の劣化ウラン弾を誤射し、192発しか回収していない。どれだけの不発弾が存在するか定かでない現状での回収作業取りやめには、県などから反発の声が出そうだ。 誤射の理由について「劣化ウラン弾は、通常訓練弾としての使用許可されたものであると誤って登録されていた」と指摘。今後の事件防止措置については「ペンシルベニアにある海軍軍需品センターが登録間違いを緊急に訂正するよう世界中に通告した」と回答した。