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惜しい中部商、猛攻7回、打者11人で一挙7点/夏の甲子園 2002年8月9日 
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  第84回全国高校野球選手権大会は第1日の8日、甲子園球場で1回戦3試合を行い、県代表の中部商は帝京(東東京)に8-11で敗れ、初戦突破はならなかった。中部商は序盤に8点を失ったが、7回に一挙7点を返すなどし、1点差まで追い上げるなど、粘りは見事だった。海星は1-1の7回、1年生の山田和が大会第1号の3点本塁打を放って勝ち越し、その後も加点。8-1で日本文理(新潟)を下した。智弁学園は3回に3点を先行し、終盤にも3点。エース田中が拓大紅陵(千葉)を6安打に抑える完封で、6-0で快勝した。
 
 ▽1回戦 中部商-帝京(10時25分、2万5000) 中部商 000 010 700┃8 帝 京 512 010 20×┃11 (東東京) (中)玉寄博、糸数-比嘉 (帝)浅野、高市、浅野-笹沢 ▽三塁打 松本▽二塁打 吉田、下地、笹沢▽残塁 中7帝10▽併殺 中0帝1(佐藤-安部-臼井))知花=6回▽暴投 玉寄博=1回 ▽審判(球)赤井、浜田、長谷川、鹿多 ▽試合時間 2時間40分
  【評】中部商は序盤の失点が最後まで響いた。7回に1点差まで詰め寄ったが、帝京に逃げ切られた。
  玉寄博の不安定な立ち上がりを帝京はうまくついた。四球と暴投で二塁に出た走者を佐藤が三塁に送り、玉寄の動揺をさらに誘った。ここから死球を挟んで4安打を集中、5点を奪い主導権を握った。その後も帝京は攻撃の手を緩めず、3回を終わって8点。
  中部商は7回にようやく打線が爆発。34球に4安打を絡めて打者11人で一気に7点を返し、1点差に。が、その裏に2点を加えられたのが痛かった。
  中盤までの流れからして中部商の大敗も予想されたが、最後まであきらめない野球で優勝候補の一角といわれる帝京を苦しめるなど、中部商は力を見せつけた。(照屋)
 立ち上がりの乱れ誤算 上原忠監督「(7回の追い上げに)本来ああいうチームではないが、あの回だけは集中していた。それだけに、立ち上がりの乱れは誤算だった」
  中部商・池間直輝右翼手 「伸び伸びできたけれども勝てなかった。1回に自分がホームを踏んでいれば、流れは変わったかもしれない。途中、沈んで声も出なかったが、7回はベンチが一気に盛り上がった」
  中部商・知花主将 (7回の猛反撃に)「ノーアウト満塁になって、今までにない雰囲気になった。あと2回残っているし、ひっくり返せると思った」
  中部商・糸数投手 (背番号1、3回途中から救援)「1回からいくつもりだった。しっかり調整してきたので、早く投げたい気持ちもあった」
  帝京・浅野投手 (背番号5。先発し、一度降板も8回から再びマウンドへ)「マウンドを降りたとき、万が一があるかなと思っていた。こんな起用をされた経験はない。2度目の登板のときは緊張した」
 玉寄、初の大舞台に重圧感
  序盤がすべてだった。中部商は初回に大量5点、2回に1点、3回にも2点と計8点を奪われ、苦しい試合展開を余儀なくされた。
  上原忠監督は「立ち上がりが誤算だった」と悔やんだが、先発玉寄博文を責めているわけではない。玉寄にはこの日の朝、先発を告げた。7月の県大会決勝から調子も上向き、一番安定感のある玉寄をマウンドに送った上原監督の選択は間違っていなかった。
  玉寄は「意識はしていなかった」と言った。が、初の甲子園のマウンド、しかも開幕試合での先発は2年生投手にとって相当な重圧だったに違いない。「地に足がついていなかった。舞い上がってしまい、何が何だか分からないうちに点を取られてしまった」と目を真っ赤にして自分を責めた。
  救援した糸数敬作は「1点差に追いついてくれたのに、自分が踏ん張りきれなかった」と後輩をかばった。玉寄は「これまで先輩に引っ張ってきてもらった。これからは自分がチームを引っ張っていきたい」と真のエースを目指す決意を固めた。
 (照屋)
 


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