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県内で「箱ブランコ」の撤去進む 2002年8月18日 
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  公園や学校に設置された遊具「箱ブランコ」を一掃する動きが県内で進んでいることが琉球新報社の調べで分かった。児童が転落したり、地面との間に挟まれる事故が全国で相次ぎ、危険性を指摘する声が強まっていることを受け、各自治体や教育委員会が安全確保に万全を期すため、撤去に踏み切っている。
  県内11市の教育委員会によると、遊具のある幼稚園、小学校で箱ブランコを設置していないのは10市。1市は使用できないように改良しており、学校の遊具としては一掃された状況にある。
  県と県内11市が管理する公園の状況をみると、8市で設置数がゼロになっている。県管理公園で4基、名護市は1基を使用できないように改良し、石川市(1基)と具志川市(3基)は撤去の検討に入る。
  那覇市は2001年度中に20基あった箱ブランコをすべて撤去。浦添市は、昨年と今年で12基を撤去した。宜野湾市と沖縄市は昨年で撤去済み。
  豊見城市教育委員会は、箱ブランコがある1幼稚園と1小学校で、使用できないように改良している。同市の座安小学校(児童数640人)では、児童約10人が対座できる大型の箱ブランコをパイプで固定し、動かせないようにした。
  宮里紀子校長は昨年4月の赴任後、立ち乗りなどの危険な乗り方をする児童たちを見て、市教委に改善を要望した。宮里校長は「児童はスリルを求めて、危ない乗り方に挑むが、教師たちは常に見守れない。安全に万全を期すには、動かせないようにすべきだと考えた」と話した。
  昨年、20基を撤去した那覇市花と緑課の前原常雄課長は「人命にかかわる事故が相次いでいる中、撤去が最善の安全確保策と判断した」と語る。児童の事故で賠償問題に発展したことのある浦添市では、市議会で危険性を指摘する声が上がった。同市教委は「事故をなくすには、撤去が万全だ」と話している。
  厚生労働、国土交通、文部科学の各省の調査を総合すると、全国で箱ブランコの事故は2000年度までの3年間で、385件に上る。「遊具の安全基準を求める市民の会」の調べでは、1960年から現在までに23人が死亡した。
  県と県教育委員会は昨年夏、県内自治体と教委に安全管理の徹底と調査を指示していた。
 


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