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F15帰訓練を本格再開 2002年8月26日 
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  【嘉手納】21日の墜落事故で、飛行を一時中止していた米軍嘉手納基地所属のF15戦闘機は、26日午前から、本格的な訓練を再開した。滑走路では、タッチアンドゴー訓練も行われ、辺りには激しい騒音が断続的に鳴り響いた。また、同日午前には、着陸した同機に消防車が駆け寄り、一時、緊迫した場面もあった。墜落事故を受け、嘉手納町、沖縄市、北谷町の3議会は、同日午前、飛行中止などを求める抗議決議案を可決した。
  午前8時50分には、同機2機が同時に滑走路を離陸。その後、午前9時すぎからは、10数機が辺りにごう音をまき散らしながら、連続して離陸した。その後も、同機はタッチアンドゴーや旋回訓練を繰り返した。
  午前9時45分ごろには、着陸したF15戦闘機1機の機体を消防車数台が取り囲んだが、その後、同機は自力で格納庫に戻った。さらに午前10時半ごろにも同様な事態が起きた。この日は、FA18戦闘機(ホーネット)も離着陸を繰り返し、激しい騒音が続いた。
 
 周辺自治体平和団体、米軍への怒り噴出
  墜落の事故原因が究明されないままF15戦闘機が26日午前、嘉手納基地から次々と飛び立ち、本格的な飛行訓練を再開した。事故原因だけでなく詳細な事故状況や当時の訓練内容も公表しないまま「F15戦闘機は米軍機の中で最も安全性の高い戦闘機だ」と胸を張って訓練再開に踏み切った米軍。嘉手納基地に隣接する3市町の首長らは、こうした米軍の姿勢に怒りをあらわにし、平和団体からは訓練中止だけでなく基地撤去を求める声が上がった。
  嘉手納町議会基地対策特別委員会の中川京貴委員長は「訓練は町民、県民を侮辱するものだ。米軍は住民の命よりも訓練を重視した。司令官に問題がある。日本政府に直接要請し、認識の低い司令官にも抗議したい」と憤った。
  高良武沖縄市助役は「事故原因が究明されない中での訓練再開は大変けしからん。自分たちのペースで訓練しており、基地を抱える市町村として怒りを覚える。米軍は調査委員会の結果が出るまでは訓練を中止すべきだ」と厳しく批判した。
  源河朝明北谷町助役は「事故原因や再発防止策の報告がないままの訓練再開に強い憤りを覚える。議会が抗議決議する中で、訓練を再開した米軍に誠意はなく、占領意識丸出しだ」と険しい表情で述べた。
  沖縄平和運動センターの崎山嗣幸議長は「米軍は事故を深刻に受け止めてなく、県民の不安の声を無視している。基地が撤去されない限り事故は再発する。県民の頭上に戦闘機が墜落したらと思うと普通の怒りでは済まない。直ちに訓練を止めてもらいたい」と怒りをあらわにした。
  県統一連の宮里武志事務局長は「訓練再開は米軍のおごりだ。県政も事故が起きるたびに綱紀粛正などを求めているが、米軍に真剣に受け止められていないのではないか」と話し、県の対応も批判した。
  新嘉手納爆音訴訟原告団長の仲村清勇さんは「これだけの人間が密集している狭い所に基地があり、訓練があり、事故が起こる。米軍は安全だといいながらも次から次へと事故が起こる。信用できない」と語り、事故の不安を語った。
 
 米軍機のトラブルで3議会が全会一致で抗議決議
  【中部】嘉手納基地所属のF15戦闘機の墜落事故と相次ぐ米軍機のトラブルを受け26日、臨時議会を開き抗議決議案と意見書案を全会一致で可決した嘉手納町、沖縄市、北谷町の三議会。嘉手納町議会はF15戦闘部隊の撤去を求め、議会終了後、さっそく同基地や在沖米国総領事館など4カ所への要請行動を展開した。
  嘉手納町議会(稲嶺盛貞議長)は「F15イーグル戦闘機の墜落事故等に対する抗議決議」と「同意見書」を原案通り全会一致で可決。同決議では(1)F15戦闘機等航空機および装備の再点検の徹底(2)具体的な事故再発防止策の公表(3)F15戦闘機の事故原因の徹底究明と究明までの間の飛行停止(4)F15戦闘機部隊の撤去-の4項目を要求した。議会終了後、同基地への要請を終えた稲嶺議長はF15の訓練再開について抗議したが「関係する飛行機すべての機種の点検が終わり異常が見つからなかったので再開した」と、対応した同基地第18航空団広報局長司令官のケビン・クレサレック中佐の説明を受けた。また訓練は同基地司令官の決定で再開したという。
  稲嶺議長は「極めて遺憾で原因究明と公表が先だ」と強調したが、米軍は「事故原因については調査中でまだ公表できる段階ではない」と公表時期は明らかにせず、安全性を繰り返すばかりだったという。
  一方、沖縄市議会(新里八十秀議長)は決議文で「1995年の事件を想起するほど米軍に対する(県民の)怒りは頂点に達している」と怒りを表現。
  また、北谷町議会(与那覇政保議長)は決議文で訓練再開にも触れ「軍事訓練を最優先し、住民の生命・財産を軽視する占領意識丸出しの言語道断の対応」と米軍を厳しく批判した。
 


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